Resonance Designではインナーフィールド(身体/生命場/内部構造)とアウターフィールド(感情/事象/外部構造)の2軸で波動調整&修正を取り扱っております。

特に後者を通じて、外部環境の変容をサポート(いわば“開運サポート”)をしておりますが、実はインナーフィールド(肉体/生命場)も、そのことと無関係ではありません。
陰陽五行説や風水にみられる身体──環境の対応
人生に起こることは、身体の延長とも考えられるからです(内修外化)。陰陽五行説を紐解けば、五臓の偏りが、人生の偏りとして六腑を通して外界に表現されます。
内を整えれば外が変わり、外を整えれば内が響き合うという、それはどこか風水や気学の考え方にも似ているのかもしれません。
例を挙げるならば、対人トラブル抱えやすい場合、同時に肺や大腸にもエネルギーの停滞がみられることがあります。肺(臓=陰)が境界を設け選別し、大腸(腑=陽)が関係を排泄(清算)します。腎(臓=陰)が決断と静寂をもたらし、膀胱(腑=陽)が流すからです。
これについての因果律は一方的ではなく、外部ストレスが肺や大腸を痛める場合と、肺や大腸の脆弱性が対人トラブルを呼び込む場合の双方方向性があります。
まさに「卵が先か鶏が先か」みたいな関係性です。ここで「風水」の構造を借りてみると理解が早まります。身体の象意と空間の象意は尺度の違う同一パターン──フラクタル(相似形)として働くからです。

風水で人間関係を象徴するのは「玄関」。実際、人との揉め事が絶えない人の玄関は例外なく汚れています。
玄関は家という身体の入り口(肺:境界)と出口(大腸:排出)に対応し、内部構造が外部に反映されるという典型的な事例です。
そこで、自身の努力ではコントロールしにくい対人関係ではなく、コントロールのできる空間(玄関)の気の流れを整えることで外部との関係性を間接的に調整しようというのが“風水的な試み”です。
同じ理屈で、肺や大腸を整えることは、玄関を整えることと等価です。つまり、有酸素運動をしたり腸活をしたり、というのは(風水的象意に基づけば)、健康増進や体力増強以上の意味があります。
このように、陰陽五行説の視点から見ると、人間のあらゆる営み──愛、経済、健康、対人、創造──は、五臓それぞれの働きに対応しています。
結婚や縁談は「肝」に属します。肝は木の性をもち、発展・交流・情の流れを司る。人と人との縁を結ぶ柔軟さや、恋愛の“芽生え”はすべてこの肝気の伸びやかさに支えられています。
妊娠や生殖は「腎」に属します。腎は水の臓であり、生命の根、すなわち“精”を蔵する。腎が充実してはじめて受胎の力が生まれ、母体を守る血は肝の助けを得て循環します。
金銭の流れや社会的信用は「肺」に属します。肺は金の臓であり、呼吸・秩序・交換を司る。吸って吐くリズムが滞りなく行われるとき、物質と情報の流通も自然に整う。経済活動とは呼吸の延長です。
蓄財や家族関係、生活の安定は「脾」に属します。脾は土の性をもち、すべてを受け入れ、養い、育てる働きを持つ。家族という共同体を“養う”力、また蓄積し、守る力はこの脾の調和に依ります。
判断力・方向性・行動の明晰さは「心」と「胆」に関わります。心(陰)は感情と直感の中心、胆(陽)は決断と実行。両者が調和すると、迷いのない選択が可能にります。
このような五臓の働きが、人生のすべての領域を陰陽のバランスのもとに織り成し、臓が陰として「内に保ち」、腑が陽として「外に表す」という仕組みです。
古代インドのヴェーダ体系でも身体性で説かれる
古代インドのヴェーダ体系においても、人間の行為や運命は、身体を通して展開される──すなわち、「人生とは身体の延長であり、身体は人生の縮図である」という原理に立ちます。
たとえば、恋愛や結婚は性腺(スヴァディシュターナ・チャクラ)に対応します。恋愛・性愛・夫婦の信頼や共同生活といったテーマは、すべてこの第二チャクラに由来します。
一方、対人関係や社会的コミュニケーションは、甲状腺(ヴィシュッダ・チャクラ)に対応します。ここが滞れば、言葉が重くなり、誤解が生じ、人間関係が摩擦を帯びる。
つまり、対人問題は単なる心理的現象ではなく、喉という“表現の身体器官”の乱れとして現れるわけです。ただし、厳密には五行説でもヴェーダ体系でも、身体そのものではなく“その部分を象徴とする場(空間)”として扱います。
他にも
- 意志と自己実現は「太陽神経叢(マニプーラ)」=消化器系
- 愛と信頼は「アナハタ」=心臓・胸腺
- 洞察と理解は「アージュニャー」=脳下垂体・視床下部
- 根源的安定と恐怖の解消は「ムーラダーラ」=脊椎基底・副腎
このように、ヴェーダも同様に、経済・愛・創造・病・老い──あらゆる人生の局面は、そのまま身体という場の波動的バランスの延長にほかならないという哲学に支えられます。
ただし五行説もヴェーダ哲学も、生命場の調整はアウターフィールドを書き換える必要条件であっても、充分条件ではありません。
分かりやすくいえば、じゃあ「肺のツボ押し」をしたら金持ちになるかといえば、もちろん“NO”だということ。だけど、呼吸(肺)は整える必要があるということです。
